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Gemini 4 Argon の料金:GPT-6.1 Sol と同単価でも正解単価は 3 倍

目次
  1. Gemini 4 Argon の料金はいくらか
  2. Gemini 4 Argon の競合となる OpenAI・Claude モデルはどれか
  3. Argon の正解単価は GPT-6.1 Sol、GPT-6 Astra、Opus 5.5 と比べてどうか
  4. 各推論設定はどう動くか
  5. Gemini 4 Argon への移行で何が動かなくなるか
  6. ワークロードごとにどの推論設定を使うべきか
  7. FAQ
  8. 関連記事

Gemini 4 Argon の料金は、入力 100 万 token あたり $2、出力 100 万 token あたり $10。GPT-6.1 Sol と同じ単価だが、13 問の推論テストでは正解 1 件あたりの費用が 3.1 倍になった($0.0063 対 $0.0020、総費用を正解数で割って算出)。どちらも 39 回中 38 回正解したものの、Argon の出力 token 数は 3.3 倍だった。一方、Google が比較対象にしている最上位モデルと比べると、料金が 2 倍になる 12 月 1 日までは Argon のほうが安い。正解単価は Claude Opus 5.5 の 0.76 倍、GPT-6 Astra の 0.6 倍だった。費用を調整する主な手段は、回答前に gemini-4-argon がどれだけ推論するかを指定するリクエストパラメータ thinking_level だ。設定は low、デフォルトの medium、high の 3 段階。回答に表示されない推論 token も出力として課金される。API 公開の 2 日後に全 3 段階を測定し、比較対象モデルと Gemini 3.1 Pro も同日に実行した。

TL;DR

  • Gemini 4 Argon は 2026 年 11 月 30 日まで 100 万 token あたり $2/$10、その後は $4/$20。
  • Google は Argon を GPT-6 Astra、Claude Fable 5.1、Claude Opus 5.5 と比較している。公開された 19 項目のうち、Argon が首位なのは 13 項目。
  • medium の正解単価は Argon が $0.0063、GPT-6.1 Sol が $0.0020、Opus 5.5 が $0.0083。12 月の料金では Argon は $0.0125 になる。
  • Argon の low では推論が報告されず、難しい 5 問では 15 回中 1 回しか正解しなかった。medium は 15 回中 14 回正解した。

Gemini 4 Argon の料金はいくらか

Gemini 4 Argon の API 料金は 2026 年 12 月 1 日に 2 倍になる。Google の料金ページ には 11 月 30 日までの料金と、その後の通常料金が記載されており、無料枠はない。キャッシュ入力とは、繰り返し送る system prompt など、以前のリクエストでサーバーがすでに受け取ったテキストを指す。料金は通常の入力単価の 5% になる。以下は 100 万 token あたりのドル建て料金。

区分入力出力(推論を含む)キャッシュ入力
Standard、11 月 30 日まで$2.00$10.00$0.10
Standard、12 月 1 日から$4.00$20.00$0.20
Batch と Flex、11 月 30 日まで$1.00$5.00$0.05
Priority、11 月 30 日まで$3.60$18.00$0.18

Batch はジョブとして投入し、数時間以内に結果を受け取る方式。Flex はベストエフォートの処理枠だ。どちらも 12 月 1 日以降は Standard の半額となり、処理枠を予約する Priority は 1.8 倍になる。Google の従来の最上位モデルで、料金が $2/$12 の Gemini 3.1 Pro とは、次の 3 点が異なる。

  • 長いコンテキストへの追加料金がない。Gemini 3.1 Pro は prompt が 200K token を超えると $4/$18 になる。Argon はコンテキストウィンドウの上限である 1,048,576 token まで $2/$10 のままだ。この上限には、1 リクエストの入力、推論、回答をすべて含む。公表料金で計算すると、今回の 709K token の prompt は Argon で $1.42、3.1 Pro で $2.84 だった。
  • 暗黙的キャッシュのみ。キャッシュオブジェクトを作成し、その保存に料金を支払う明示的キャッシュは廃止された。繰り返し送る prompt の共通プレフィックスは自動でキャッシュされ、キャッシュ入力単価が適用される。
  • 64K を超える出力には別のモードが必要。通常のリクエストでは最大 65,536 出力 token まで返せる。それを超える場合は Google の バックグラウンド実行モードが必要になる。サーバーは 64K 単位で生成を続け、最大 1M token まで出力する。

Gemini 4 Argon の競合となる OpenAI・Claude モデルはどれか

Google は性能面では Gemini 4 Argon を各社の最上位モデル、GPT-6 Astra、Claude Fable 5.1、Claude Opus 5.5 の競合として位置づけている。料金はその 1 段下で、11 月 30 日までは GPT-6.1 Sol と同じ $2/$10、12 月 1 日からは Opus 5.5 と同じ $4/$20 になる。GPT-6 Astra と Fable 5.1 の公表料金は $10/$50 だ。

Artificial Analysis の知能指数は、同社が実行するエージェント、コーディング、知識、科学のベンチマークをまとめたものだ。各モデルで指数の 1 タスクを実行する費用も報告している。この指数では Argon は GPT-6 Astra、Fable 5.1 と同水準で、Opus 5.5 が 4-5 ポイント上回っている。

モデル公表料金、100 万 token あたりのドル額Google の比較表に掲載指数スコア(各社の最高設定)指数の 1 タスクあたりの費用
Gemini 4 Argon2/10、その後 4/20評価対象52.6$1.99
GPT-6 Astra10/50あり52.7$3.26
Claude Fable 5.110/50あり53.4$7.63
Claude Opus 5.54/20あり57.6$5.98
GPT-6.1 Sol2/10なし51.8$0.72

Argon のモデルカードにある Google の比較表は 19 項目で構成される。Argon は 13 項目で首位、1 項目で同点。GPT-6 Astra は 3 項目、Opus 5.5 は 2 項目で首位だった。以下に 19 項目のうち 10 項目を示す。知識業務と長いコンテキストで差が大きかった項目に加え、Argon が負けた 5 項目すべてを含めた。負けた項目は、数時間にわたるコーディング、ターミナル作業、デスクトップ操作だった。スコアは百分率で、高いほどよい。

ベンチマーク評価内容ArgonGPT-6 AstraFable 5.1Opus 5.5
Vals IndexVals AI の知識業務の総合評価68.9%63.1%65.8%67.0%
Harvey Legal Agentモデルが最初から最後まで遂行する法務タスク19.6%5.4%6.7%3.8%
DeepSWE v1.1実際のリポジトリの不具合修正77.9%74.1%67.4%74.2%
FrontierSWE v2数時間かかる開発・最適化タスク55.0%65.5%56.3%62.3%
Terminal-Bench 4.0Linux ターミナルでのタスク57.4%58.2%57.9%66.4%
PostTrainBench1 台の GPU で 10 時間以内にモデルを学習45.3%44.3%40.2%49.3%
Terminal-Bench Science 0.1ターミナルでの科学計算57.6%68.1%52.6%63.3%
RiemannBench研究レベルの数学問題76.0%72.0%65.6%69.6%
GraphWalks、256K から 1M長いコンテキスト内のグラフでリンクをたどる84.2%71.8%65.0%66.8%
OSWorld 2.0、オフラインデスクトップ操作69.2%72.6%未報告未報告

この表は条件をそろえた比較ではなく、Google が公表した結果として読む必要がある。Google の 評価手法の説明によると、Argon は最高の推論設定で実行された。競合の数値の大半は、各社の評価レポートや公開リーダーボードから取得され、推論設定は最大、または利用可能な最良の設定だった。Argon の一部のスコア(DeepSWE、Terminal-Bench の両項目、OSWorld)は、タスクの実行と採点を行う Google 独自の評価ハーネスで測定されている。競合のスコアは別の環境で測定されたものだ。Terminal-Bench Science では、Argon の採点プログラムに 6 倍の実行時間が認められていた。

Argon の正解単価は GPT-6.1 Sol、GPT-6 Astra、Opus 5.5 と比べてどうか

token 単価が同じでも、Gemini 4 Argon の正解単価は GPT-6.1 Sol の 3.1 倍だった。これは両モデルのデフォルトである medium での結果で、high では 7.7 倍になった。medium の正解数は両方とも 38/39。最上位モデルと比べれば、現時点では安い。正解単価は GPT-6 Astra の 0.6 倍、Claude Opus 5.5 の 0.76 倍だった。

短いプログラムで答えを検証した 13 問の推論タスクを、それぞれ 3 回実行した。以下の各モデル・各設定には、計 39 回の呼び出しがある。最終回答の整数が一致すれば正解とした。比較的簡単な 8 問は、60 未満の素数の総和、1 から 500 に現れる数字 7 の個数、列車の時刻表、7 の 222 乗を 1000 で割った余り、同じ規則の 40 回連続適用、0 を含まず各桁が異なる 4 桁の整数のうち 11 で割り切れるものの個数、1 マスを通れない格子上の経路数、47 セントを作る方法の数。難しい 5 問は、同じ規則の 200 回適用、13 の 1001 乗を 10007 で割った余り、3 マスを通れない 8x8 の格子、重量制限内に収まる 10 個の品物の選択、5 種類の硬貨で 187 セントを作る方法の数だ。以後、この 5 問を難問セットと呼ぶ。

各モデルは推論設定を指定できるリクエスト形式で呼び出した。Argon と Gemini 3.1 Pro には、多くのプロバイダーが採用している OpenAI の従来の chat 形式を使った。この形式では reasoning_effort で設定する。GPT モデルには OpenAI の新しい Responses 形式、Opus 5.5 には output_config.effort で設定する Anthropic 独自の形式を使った。各社の medium と high に加え、対応モデルでは low も測定した。

Gemini 4 Argon、GPT-6.1 Sol、GPT-6 Astra、Claude Opus 5.5、Gemini 3.1 Pro の推論設定別の正解単価

モデルと設定正解数(簡単な問題 24 回/難問 15 回)出力 token 数の中央値(推論を含む)正解 1 件あたりの費用Argon の 12 月料金での費用
Argon low16/24、1/157$0.0006$0.0013
Argon medium(デフォルト)24/24、14/15383$0.0063$0.0125
Argon high24/24、15/151,455$0.0212$0.0423
GPT-6.1 Sol low24/24、13/1590$0.0019
GPT-6.1 Sol medium(デフォルト)24/24、14/1581$0.0020
GPT-6.1 Sol high24/24、15/15192$0.0027
GPT-6 Astra medium(デフォルト)24/24、14/1590$0.0102
GPT-6 Astra high24/24、13/15134$0.0142
Claude Opus 5.5 medium(デフォルト)24/24、15/15188$0.0083
Claude Opus 5.5 high24/24、15/15223$0.0088
Gemini 3.1 Pro low24/24、13/151,091$0.0186
Gemini 3.1 Pro high(デフォルト)24/24、15/153,272$0.0643

GPT-6.1 Sol との差は出力量による。medium の全 39 回で、Argon の出力は合計 22,980 token、GPT-6.1 Sol は 7,032 token だった。最も難しかった 13 の 1001 乗を 10007 で割った余りの問題では、Argon の中央値は medium で 1,523 token、high で 6,108 token。GPT-6.1 Sol はそれぞれ 524 と 901 だった。難問セットの正解数は同じで、medium は両方 14/15、high は両方 15/15。12 月 1 日からは Argon の料金だけが 2 倍になるため、medium の費用差は 6.3 倍に広がる。

12 月には Opus 5.5 との比較も変わる。両モデルの公表料金は $4/$20 になるが、今回のテストでは Opus 5.5 の出力が少なく(medium で Argon の 22,980 token に対して 15,414 token)、39 回すべて正解した。12 月料金での正解単価は Argon が $0.0125、Opus 5.5 が $0.0083 で、Argon が 1.5 倍高い。GPT-6 Astra に対しても 0.6 倍から 1.2 倍になる。各設定の難問セットは 15 回の呼び出ししかなく、Argon、Opus 5.5、GPT-6 Astra の正解数の差はいずれも統計的に判別できない(これらのペアは、次節で補正した比較群とは別に検定した)。Artificial Analysis のタスク単価でも順序は同じだ。最高設定の GPT-6.1 Sol が $0.72、現在の料金で high の Argon が $1.99、GPT-6 Astra が $3.26、Opus 5.5 が $5.98 となっている。

置き換え対象の Gemini 3.1 Pro と比べると、各モデルのデフォルト設定で Argon の正解単価は約 10 分の 1 だった。Argon は $0.0063、3.1 Pro は $0.0643。3.1 Pro の出力単価が 100 万 token あたり $10 ではなく $12 であることも効いている。ただし単価をそろえても差は 8.6 倍あり、1 回あたりの出力中央値が Argon の 383 token に対し、3.1 Pro は 3,272 token だったことが原因だ。12 月 1 日以降も、このテストでは Argon のほうが 5.1 倍安い。架空の事実について「わからない」と回答する際の token 数も調べた。架空の 5 つの対象(企業の株価、研究機関、町の設立憲章、合金、賞)について質問すると、両モデルとも 5 件すべてで回答を控えた。出力中央値は Argon が 146 token、3.1 Pro が 1,014 token だった。

各推論設定はどう動くか

Gemini 4 Argon の low は、実質的に推論を無効にする設定だった。Google は 3 段階の設定を文書化し、low は 「token 使用量が最も少ない」設定で、「難しいタスクでは品質が低下することがある」と説明している。low の全 39 回で Argon は推論 token 数が 0 と報告し、この経路では推論も含まれる出力全体が 5-11 token だった。Google のサーバーへ転送する別の API 経路でも、送信した low の 4 回すべてで推論 token 数は明示的に 0 と報告された。対照的に、Gemini 3.1 Pro の low は出力中央値が 1,091 token で、ほぼすべてが推論だった。

推論なしでも Argon は 1 段階で解ける問題には正解したが、途中の計算が必要な問題には失敗した。

  • low でも正解:素数の総和、数字の個数、時刻表、1 マスを通れない格子、47 セント(15 回中 15 回)。
  • low では不正解:規則の 40 回適用(0/3)、4 桁の整数の個数(0/3)、7 の 222 乗(1/3)、難問セットの 15 回中 14 回。

各タスクを 1 回だけ数えても、この低下は変わらない。同じタスクの 3 回の実行は独立ではないため、この点は重要だ。medium は 13 問中 8 問で low を上回り、下回ったタスクはなかった(符号検定、p = 0.008。これほど大きな差が偶然に生じる確率は 1% 未満)。難問セットだけでは、3 回中 2 回以上正解できたタスクは、low では 5 問のうち一つもなく、medium では 5 問すべてだった(Fisher の正確確率検定、p = 0.008。同時に行った 6 比較への Holm 補正後は 0.047)。low は検索的な質問や形式変換向けの、推論なしモードとして扱うのがよい。一方、high の正解単価は medium の 3.4 倍だった。難問セットの 15 回で正解が 1 回増えたが、この標本数では偶然との差を判別できない。

デフォルト設定では prompt に応じて推論量が変わる。設定を指定せずに簡単な prompt を送ると、デフォルトが medium の Argon は推論 token を使わないことが多かった。デフォルトが high の Gemini 3.1 Pro は、すべての prompt で推論した。ツール呼び出しでは、モデルがアプリケーション側に関数の実行を要求し、アプリケーションが結果を返す。

prompt の種類(3 回の中央値)Argon の推論 token 数Gemini 3.1 Pro の推論 token 数
1 語で答える知識の質問0145
JSON 抽出0353
厳密な JSON schema に従う出力0309
2 段階の文章題41137
5 段階の連続計算68373
ツール呼び出しループの 1 ターン目(ツール選択)0(出力 31 token)173
ツール呼び出しループの 2 ターン目(結果の利用)0(出力 32 token)67

両モデルともすべての prompt に正解し、適切なツールを呼び出した。Google のネイティブ API では設定を generation_config に指定し、推論 token 数は usage で返される。

from google import genai

client = genai.Client()
interaction = client.interactions.create(
    model="gemini-4-argon",
    input="Compute 13 raised to the power 1001, modulo 10007. Reply with a single integer.",
    generation_config={"thinking_level": "medium", "max_output_tokens": 32768},
)
print(interaction.output_text)
print("thinking tokens:", interaction.usage.total_thought_tokens)  # billed at the output rate
print("output tokens:", interaction.usage.total_output_tokens)

今回の測定に使った OpenAI 互換の chat 形式では、ゲートウェイが reasoning_effort を同じ 3 段階に変換する。推論 token 数は usage.completion_tokens_details.reasoning_tokens で返される。

Gemini 4 Argon への移行で何が動かなくなるか

回答の冒頭をあらかじめ埋めた assistant ターンで終わる prompt は、HTTP 400 で失敗するようになった。明示的キャッシュも廃止され、ランダム性の設定(temperature、top_p、top_k)は無視される。prefill とは、JSON を強制するための開き波括弧など、モデルの回答の冒頭を呼び出し側で書いておくことだ。変更の大半は Google の移行チェックリストに載っているが、prefill のエラー、prompt の固定オーバーヘッド、上限超過時の挙動は記載されていない。

変更点Google の文書実測結果
冒頭を埋めた assistant ターン記載なしGemini 4 Argon は HTTP 400 で「モデルのターンで終わるリクエストは非対応」と返す。Gemini 3.1 Pro は受け付ける
明示的キャッシュ(cachedContents)廃止未検証。暗黙的キャッシュは動作した
暗黙的キャッシュ95% 割引、4,096 token 以上の prompt6,935 token の prompt を 4 秒後に再送すると、4,881 token がキャッシュから供給され、100 万 token あたり $0.10 で課金された。3,006 token の prompt でも 952 token がキャッシュされた
temperature、top_p、top_k無視されるHTTP 200 で受理された(エラーなし)
prompt の固定オーバーヘッド記載なし同一テキストでも Gemini 3.1 Pro より入力が約 30 token 多い。Google に接続する別の API 経路でも同じ数を報告
1M のウィンドウを超える prompt記載なし上限を明示する HTTP 400。黙って切り詰める動作はない
max_output_tokens32,768 以上に増やす最長の回答は Argon の high が 6,391 token、Gemini 3.1 Pro が 21,362 token

prefill のエラーには、指示を prompt 内に移すことで対応できる。固定オーバーヘッドは現在の料金で 1 リクエストあたり $0.00006 を加算する。Gemini 3.1 Pro に対して、1 行の prompt では 27 token、709K token の文書では 31 token 増えており、差はほぼ一定だった。したがって、テキストを token に分割する tokenizer は変わっていない。この 709K token の prompt は、番号付きの項目 60,000 件の末尾に、項目 42 の値を尋ねる質問を付けたものだ。Argon はリクエストを受け付け、埋め込んでおいた値 529 を回答した。

ワークロードごとにどの推論設定を使うべきか

まずは medium を使う。複数段階の処理には low を使わず、予算は 12 月の料金で組む。

ワークロード主なリスク設定とモデル判断の根拠
エージェントの各ステップ、ツール呼び出し、抽出、JSON 出力簡単な処理の推論に課金されるGemini 4 Argon の medium。これらではすでに推論をほぼ使わない知識の質問、抽出、schema 出力、ツール処理で推論 0 token
難しい数学、アルゴリズム、複数段階のコード処理誤答Argon の medium。high に追加料金を払う前に、自分の評価セットで検証する難問セットで 14/15 対 15/15。high の費用は 3.4 倍
正解単価を重視する大量の推論処理推論量GPT-6.1 Sol。今回の 13 問では同じ正解数正解単価は $0.0020 対 $0.0063。12 月 1 日以降は 6.3 倍の差
12 月以降の予算で動かす最上位モデル向けの処理Argon の料金倍増同じ公表料金 $4/$20 の Claude Opus 5.5 で再評価する12 月料金での正解単価は $0.0083 対 $0.0125。Google の知識業務の比較では Argon がより多くの項目で首位
200K token を超える長文長いコンテキストへの追加料金Gemini 3.1 Pro ではなく Argon709K token の prompt で $1.42 対 $2.84
知識の質問と形式変換のみ不要な推論Argon の low1 段階の問題で 15/15、出力 7 token

12 月 1 日以降の Batch と Flex は、現在の Standard と同じ $2/$10 になる。オフラインジョブを移せば、10 月の料金を維持できる。

FAQ

Gemini 4 Argon の推論を無効にできるか Gemini 4 Argon には、文書化された無効化設定はない。ただし今回のテストでは thinking_level: "low" が無効化スイッチとして機能した。39 回すべてで推論 token は報告されず、出力全体は各 5-11 token。Google に接続する別の API 経路でも、4 回すべてで明示的に 0 token と報告された。low での難しい 5 問の正解数は 15 回中 1 回で、デフォルトの medium では 15 回中 14 回だった。

Gemini 4 Argon は長い prompt に追加料金がかかるか Gemini 4 Argon は 1,048,576 token のウィンドウ内なら、どの長さの prompt でも 2026 年 11 月 30 日までは $2/$10、その後は $4/$20 で課金する。Gemini 3.1 Pro は 200K token を超えると $4/$18 になるため、公表料金で 709K token の prompt を計算すると Argon は $1.42、3.1 Pro は $2.84 になる。

Gemini 4 Argon の暗黙的キャッシュは動くか Gemini 4 Argon の暗黙的キャッシュでは、6,935 token の prompt を最初の呼び出しから 4 秒後に再送したところ、4,881 token がキャッシュから供給された。料金は 100 万 token あたり $0.10(入力単価から 95% 割引)だった。Google の文書にある最低 4,096 token を下回る 3,006 token の prompt でも、一部がキャッシュされた。

関連記事

測定日は API の一般提供開始から 2 日後の 2026 年 10 月 15 日。推論設定の検証では、プログラムで正解を確認した 13 問をモデル・設定ごとに 3 回実行した。有意性の検定では各問を 1 回だけ数えた。各 prompt にランダムな ID を付け、キャッシュ済みの応答が返らないようにした。費用は token 数から公表料金で算出した。推論による追加コスト、構造化出力、ツールの検証は各 3 回。移行、キャッシュ、長いコンテキスト、架空の事実の検証は各 1 回。low の結果と prompt token の固定オーバーヘッドは、Google に転送する別の API 経路でも確認した。Artificial Analysis の数値は 2026 年 10 月 14 日に確認。Google の比較表は Gemini 4 Argon のモデルカードを参照した。

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